サブ職種 公開 2026.07.05
不動産営業への転職|稼げる実態と注意点
「不動産営業は稼げる」は本当です。ただし正確には「稼げる設計の会社と、そうでない会社がはっきり分かれている」——見分ける目を持って入るかどうかで、結果がまるで違う業界です。 賃貸・売買・投資用は同じ「不動産営業」でも別の職業と考えるべきで、報酬設計の構造から整理します。
3つの市場は別の職業
- 賃貸仲介:単価が小さく回転が速い。未経験の入り口として最も広く、歩合よりも固定給+インセンティブの設計が中心。接客業に近い働き方です
- 売買仲介:1件の仲介手数料が大きく、歩合が本格的に効く市場。稼げる・きついの振れ幅が最も大きいのはここで、「反響型か、源泉型か」が生活の質を決めます(後述)
- 投資用・収益物件:単価と歩合率がさらに大きい一方、電話営業中心の会社も多く、営業スタイルの確認が最重要の領域です
未経験者は「賃貸で業界に入る→売買へ」の二段が定番ルートですが、売買の未経験採用も普通にあり、前職の営業実績があれば直接狙えます。
稼げるかを決める「分母」:反響か源泉か
歩合率の数字より先に確認すべきなのは、見込み客がどこから来るかです。
- 反響型:広告・ポータルサイト経由の問い合わせに対応する営業。会社の集客力があなたの分母になります。「反響は月に何件、営業1人あたり何件配分か」が実質の給与レンジを決めます
- 源泉型:飛び込み・電話・紹介の開拓で自分の分母を自分で作る営業。歩合率は高めに設定されますが、成果までの距離は遠い。「歩合率◯%」の看板が高い会社ほど、源泉型で固定給が薄い傾向は面接で必ず確かめること
面接での確認の型:「反響と源泉の比率はどのくらいですか」「入社1〜2年目の方の年収の実際の分布を教えてください」——具体的に答えない会社は、それが答えです(この質問術は面接の記事の逆質問の応用です)。
宅建の位置づけ:入場券ではなく単価アップの資格
宅地建物取引士は、重要事項説明など法律上その資格者にしかできない業務があるため、営業+宅建は会社にとって配置価値が一段上がります。資格手当の設定も一般的です。未経験の転職に必須ではありませんが、「入社後◯年で取得予定」という計画の提示は、志望の本気度の証明として明確に効きます。
注意点:入る前に確認する4つ
- 固定給の水準と歩合の条件:フルコミッション(完全歩合)に近い設計は、雇用形態(正社員か業務委託か)まで含めて確認を。業務委託なら社会保険は自分持ちです
- 休日の型:不動産は水曜休み+土日出勤が基本。家族と休みを合わせたい人は入る前に決着をつけるべき論点です
- 営業手法の実態:「テレアポは1日何件くらいですか」を面接で聞く。手法が自分の倫理観と合わない会社で稼ぎ続けることはできません
- 定着の実態:「営業の方の平均勤続年数は?」——出入りの激しさは、報酬設計と手法の実態を映す鏡です
よくある質問
Q. 営業未経験でも入れますか?
A. 入れます。学歴・職歴より「やり切る力」を見る採用が多い業界です。ただし未経験こそ、上の4確認を省かないこと——鍛えられる会社と消耗する会社の差が最も大きい業界だからです。
Q. 稼げるようになるまでどのくらいかかりますか?
A. 売買なら、物件知識と接客の型が回り出すまで半年〜1年が一般的な感覚値です。最初の1年の生活が固定給で成り立つか——これが応募先を選ぶ現実的な基準になります。
まとめ
- 賃貸・売買・投資用は別の職業。報酬設計と営業手法が全部違う
- 歩合率より分母(反響か源泉か)。1〜2年目の年収の実分布を面接で聞く
- 宅建は単価アップの資格。固定給・休日・手法・定着の4確認を省かない
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最終更新:2026年7月5日/project転職編集部